1211花のお江戸の蝶の舞
花のお江戸の蝶の舞
岩崎京子:作 佐藤道明:絵
A5判上製 94ページ 定価:本体1,400円+税
ISBN978-4-86261-140-6 C8093
発行:2018年10月
内容
「あんた、女の子よ」
「だから、女の職人」
「そんなの、聞いたことない」
〜お菓子にみせられたお嬢様、たまき・十二才の挑戦!〜
花のお江戸で高い人気をほこるお菓子屋「金沢丹後」。
このお店の長女・たまきは、店の主人であるおとっつあんやおっかさんよりも、職人たちが作るお菓子にきびしい。
親にすすめられた踊りのけいこをためすうちに、自分が本当にやりたいのはお菓子作りだと気づいたたまき。
でも職人は男の仕事、女の人は調菓場に入ることもゆるされない時代。
そこでたまきは、西洋のお菓子作りを学んだ一平の力をかりて、お菓子作りをみとめてもらうための挑戦を始める!
目次
一、お菓子の「金沢丹後」
二、紙の蝶々
三、江戸の教育おっかさん
四、ところで、一平は?
五、踊りのけいこ
六、ふたつ蝶々
七、蝶のたたり?
八、げん直しの蝶
九、あめ細工の蝶
十、「金沢丹後」に蝶が舞う
著者プロフィール
■作:岩崎京子(イワサキ キョウコ)
1922年、東京都生まれ。日本児童文学者協会会員。『さぎ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。『鯉のいる村』(新日本出版社)で野間児童文芸賞、芸術選奨文部大臣賞受賞。「花咲か」(偕成社)で日本児童文学者協会賞を受賞。「建具職人の千太郎」(くもん出版)で赤い鳥文学賞を受賞。『びんぼう神とばけもの芝居』(文溪堂)、『花咲か─江戸の植木職人』、『久留米がすりのうた』、「街道茶屋百年ばなし」シリーズ(石風社)、『かさこじぞう』(ポプラ社)、『一九四一─黄色い蝶』(くもん出版)など作品多数。
■絵:佐藤道明(サトウ ミチアキ)
画家。