2108ノウサギとヤマユリ
里山の生き物たち2
「ノウサギとヤマユリ」
菊池和美:作・絵
B5判 24ページ 上製 定価:1,000円+税
ISBN 978-4-86261-105-5
発行:2014年05月
対象:幼稚園~
内容
カラ―絵本(すべてルビ付き)
絵本 シリーズ里山の生き物たち・2
里山の生き物たちを通して命あるものの愛おしさ、力強さ、希望を描く。
あるノウサギが、親元から自立する旅の途中で、里山に咲く一輪のヤマユリの美しさに魅せられる。
ところが、ヤマユリは、時が経つにつれて枯れてなくなってしまう。ノウサギは大変に悲しむ・・・・・・。
しかし、翌年の春、美しいヤマユリが再び蘇る。
命が未来に受け継がれていく希望を描く。
著者より
ヤマユリは、とても美しく豪華な里山の花です。そんなヤマユリを心から愛した若いノウサギは、ヤマユリが枯れてしまってもそこを立ち去ることはできませんでした。
命に限りがあると初めて知った幼い頃、私も「お母さん、お父さんはいつまでもいてほしい」と願ったものです。
里山を舞台にしたこの物語から、愛することの喜びと悲しみ、そして命が未来に受け継がれていくという希望、そんなことを読者の方が感じてくれたらいいなと思います。
著者プロフィール
■作:菊池和美(きくち かずみ)
東京都清瀬市出身。東京理科大学薬学部、早稲田大学法学部修士課程卒。
現在、薬局勤務。東京都薬用植物講師。4児の母。
明治大学農学部博士課程で都市の自然や農業を研究。
昭和62年に「稲城の自然と子供を守る会」を結成し親子で稲城の自然とふれあう活動を続ける。NPO法人「南山の自然を守り育てる会」初代理事長。
昭和60年「毎日新聞郷土提言優秀賞」、平成7年に稲城の自然と子供を守る会が「第二回コカコーラ環境教育賞」受賞。
著書に、「ふるさとむかし」(地域のお年寄りの聞き書き集。2008)、「南山の生きものたち写真集」(共著2009)地域農業ミュージアム(2011)、星になりたかったハンミョウ(てらいんく2013年)。