2111ゆきおばあちゃん
ゆきおばあちゃん
内容
ゆきおばあちゃん、90歳。
稲城を舞台に「いのち」をめぐる旅へ―。
21歳のときに広島で被爆し、戦後を生き抜いてきたゆきおばあちゃん。
90歳になる日を前に、東京の稲城という地域を訪れました。
たくさんの縄文土器が発掘された稲城の里山を歩き、
自然とともに生きた人々の暮らしにふれます。
そして、〈ヴィーナスの土偶〉の不思議な導きで、
はるか昔の縄文時代から人間の祈りや願いは同じだと知り、気づいたのです。
人は自然に生かされている―。
90歳の誕生日。ゆきおばあちゃんは、「いのち」のつながりを想い、新しい一歩を踏み出しました。
著者プロフィール
文・おおたけ けいこ
1937年、高知県生まれ。東京都武蔵野市在住。木村治美エッセイストグループ会員。モンゴルの子どもたちに絵本を贈る「むさしのビーンズクラブ」代表。アジアを考え行動する「むさしのスカーレット」代表・「アジアお話部会」で仲間と一緒にアジアの本を訳し、子どもたちに読み聞かせをする活動を行っている。
□著書
翻訳:モンゴル創作民話絵本『みどりの馬』(てらいんく、2004年)
作:ノンフィクション絵本『おじいちゃんの山』(てらいんく、2006年)
編:歌集『百のうた 千の想い 甦る平和百人一首』(てらいんく、2008年)
編:吉祥寺村立雑学大学記念誌『明かり灯して三十年』(てらいんく、2009年)
絵・稲田 善樹(いなだ よしき)
1939年、中国・旧満州生まれ。稲城市在住。
サラリーマン生活を送った後、97年モンゴルに7ヶ月間の自転車旅行に出る。その後9回ほどモンゴルを旅する。99年「モンゴル紀行」、01年「農する人と風景」、03年「戦禍の後に(旧ユーゴスラビア)」、05年「戦後60年—消せない記憶—」、12年「輝く太陽! グアテマラを描く 二人展」などの個展を新宿紀伊國屋で開催。04年5月、モンゴル子供権利センターより、モンゴルの子どもたちの教育に貢献したとして、ゴールドメダルを授与された。
□装挿画
ダシドンドク 作・大竹桂子 訳『みどりの馬』(てらいんく、2004年)
おおたけけいこ 作『おじいちゃんの山』(てらいんく、2006年)
宇留賀佳代子 作『ピンク色の雲』(てらいんく、2007年)
大竹桂子 編『百のうた 千の想い 甦る平和百人一首』(てらいんく、2008年)
菊池和美 作『星になりたかったハンミョウ』(てらいんく、2013年) 他。