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4117少年詩の魅力

てらいんくの評論
少年詩の魅力

海沼松世:著 オバタクミ:表紙銅版画
四六判 212ページ 並製 
定価:1,600円+税
ISBN 978-4-86261-129-1
発行:2017年04月

★ご注文について

少年詩の魅力

内容

詩は面白い、詩は楽しい、詩は奥深い!
長いあいだ少年詩を書いてきた著者が、詩の味わい方を紹介する待望の評論集。60篇以上の作品を題材に詩の基本や表現方法、専門用語などをやさしく解説。「詩は難しい」という方から詩の愛読者まで必読の書です。いざ、魅力あふれる少年詩の世界へ!

「詩は難しいと先入観を持っていた方が、何かのきっかけでこの本を読み、少年詩の面白さ、楽しさ、奥深さに目覚めていただけたらとてもうれしく思います。」(あとがきより)

※対象年齢:小学校高学年〜

目次

まえがき
●序章 詩とは何か
●Ⅰ章 少年詩とは……A 児童詩 B 少年詩 C 現代詩
●Ⅱ章 詩の表現技法……1 比喩〈A 直喩 B 隠喩 C 活喩(擬人法)〉/2 倒置法/3 対句法/4 反復法/5 声喩〈A 擬声語(擬音語) B 擬態語〉
●Ⅲ章 少年詩を読む……1 事物詩/2 ことば遊び、ユーモア・ナンセンス詩/3 自然・季節・風土を描いた詩/4 方言詩/5 幼年期・少年少女期を描いた詩/6 命・生活をうたった詩/7 視覚・聴覚の詩/8 非日常・ファンタジーの詩/9 戦争と平和への願いをよんだ詩/10 愛をうたう詩
●Ⅳ章 少年詩を書いてみよう……1 よく観察する/2 説明を省き、表現は簡潔に/3 焦点を一つにしぼる/4 推敲を忘れずに/5 好きな詩人の作品を読もう
●Ⅴ章 少年詩五〇の基礎用語……【Ⅰ】詩の基本に関する用語 【Ⅱ】詩の形態に関する用語 【Ⅲ】詩のレトリックに関する用語
●Ⅵ章 いま読んでおきたい少年詩集……1 二〇〇〇年以降に発行された詩集/2 二〇〇〇年以前に発行された詩集/3 アンソロジーなど
あとがき

まえがき

 詩は難しいという言葉をよく耳にします。また、詩は高尚すぎて近づきにくいともききます。子どものために書いた少年詩についても同じことが言えるでしょう。そのように思われがちな詩のイメージを変えたい。もっと手軽に読めて、それでいて詩の楽しさ、面白さ、奥深さを味わえる一冊が欲しいと日頃から思っていました。(中略)
 この本は、詩は難しい、また少年詩って何?と思っている方々や少年詩のことをもっと詳しく知りたいと思っている方に向けて書かれたものです。もちろん少年詩のことをよく理解されている方にも読んでもらいたいと思っています。
 本書は七つの内容で構成しました。Ⅱ章の「詩の表現技法」では、比喩、倒置法、対句法、反復法、声喩について触れています。これらの技法は詩を読む上でも、また書く上でも、とても大切で重要なものとなります。そこでⅤ章「少年詩五〇の基礎用語」においても具体例をあげて詳しく説明を加えました。
 Ⅲ章「少年詩を読む」では、六十四篇の作品を十のテーマに分類整理し、それぞれの鑑賞の助けとなるよう若干の解説を加えています。もとより一篇一篇の作品は読者自身の感じるまま自由に鑑賞することが大切だと思います。ですから本書の解説はそのための補助的な手段と考えてください。(中略)本書を最後までお読みいただければ、この一冊で魅力ある少年詩の世界に浸ることができると思っています。(まえがきより)

著者プロフィール

海沼松世(かいぬま しょうせい)

1951年、長野県長野市生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学専攻科修了。
日本児童文学者協会会員。『日本児童文学』編集委員。
詩集『空の入り口』(らくだ出版)で第9回三越左千夫少年詩賞受賞。
86年、詩誌「みみずく」に参加。88年に少年詩誌「アルゴル」創刊に携わる。また、2016年「スピカ」を創刊し、詩・童謡・詩人論などを発表。主な著作に詩集『かげろうのなか』(教育出版センター)、詩集『空の入り口』(らくだ出版)、アンソロジーに『現代少年詩集』(芸風書院)、『愛の花たば』(岩崎書店)、『新・詩のランドセル』(らくだ出版)などがある。現在、「みみずく」、「スピカ」所属。

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