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4123石井桃子論ほか

てらいんくの評論
石井桃子論ほか 現代日本児童文学への視点

竹長吉正:著
四六判並製 432ページ  
定価:3,200円+税
ISBN978-4-86261-154-3
発行:2020年1月

★ご注文について

9784862611543石井桃子論

内容

現代日本の「子どもの文学」をいろどってきた作家、そして作品たち—。

【第一部 石井桃子論】では、『迷子の天使』、『ふしぎなたいこ』、翻訳『たのしい川べ』の三作品に着目した石井桃子論を展開するほか、書簡のやりとりを公開。
【第二部 石井桃子の周縁】では石井と同時代を生きた佐藤春夫、中勘助、野上弥生子、早船ちよ、瀬田貞二を紹介する。
【第三部 現代日本児童文学への窓】では、太田博也、西沢正太郎、安藤美紀夫、中野みち子、皿海達哉、日比茂樹、高橋秀雄、竹下文子、さくらももこなどの作家論を収載。

「はじめに」より

 この本は、現代日本児童文学へのわたくしの見方を示したものです。石井桃子への敬愛の念を込めているのはもちろんですが、北川千代や野上弥生子、それにあまり詳しくは述べられませんでしたが、佐藤春夫、中勘助、早船ちよなどについても敬愛の念は変わらず、存在します。(中略)
 現代日本児童文学はこれからも、どんどん間口を広げて発展していくと思います。
 本書を手に取っていただき、現代日本の「子どもの文学」について、こんな見方ができるんだとか、こんな作家がこんな作品を書いていたんだと開眼していただけたら、著者として大変うれしく思います。

目次

はじめに

【第一部 石井桃子論】
第一章 『迷子の天使』論
第二章 『ふしぎなたいこ』論
第三章 『たのしい川べ』論─中野好夫と石井桃子の翻訳─
第四章 北川千代と霜田史光、そして石井桃子
第五章 随筆「のんびりしたような世界」
第六章 随筆「子どもにうったえる文章」
第七章 石井桃子からの手紙─書簡三通を巡って─
第八章 二つの石井桃子論

【第二部 石井桃子の周縁】
第一章 十九世紀のイタリアと佐藤春夫「いたづら人形の冒険」
第二章 中勘助と、ある詩人
第三章 野上弥生子の児童文学
第四章 早船ちよの人生と作品
第五章 瀬田貞二についての講演

【第三部 現代日本児童文学への窓】
第一章 太田博也
第二章 西沢正太郎
第三章 安藤美紀夫
第四章 中野みち子
第五章 皿海達哉
第六章 日比茂樹
第七章 高橋秀雄
第八章 さくらももこと竹下文子

あとがき
主要文献
写真解説

著者プロフィール

竹長 吉正(たけなが よしまさ)
1946年、福井県生まれ。埼玉大学名誉教授。白鷗大学、埼玉県立衛生短期大学(現、埼玉県立大学)、群馬県立女子大学などでも講義を行った。
日本近代文学、児童文学、国語教育の講義を行い、著書を出版。
『日本近代戦争文学史』『文学教育の坩堝』『霜田史光 作品と研究』『ピノッキオ物語の研究—日本における翻訳・戯曲・紙芝居・国語教材等—』『石垣りん・吉野弘・茨木のり子  詩人の世界—(附)西川満詩鈔ほか—』など。

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