7103現代詩の母 永瀬清子
現代詩の母 永瀬清子
川越文子:著
四六判並製 206ページ 定価:2,000円+税
ISBN978-4-86261-186-4 C0095
発行:2024年4月
対象:中学生から
内容
「わたしの中にも、きっと、きっと、照らされたら光るものがあるっ!」
いつも片手に「いのち」をにぎりしめ、まっすぐに、女性の「自立」と「解放」を求めて生ききった女詩人・永瀬清子の生涯。
【永瀬清子とは】
1906(明治39)年に現在の岡山県赤磐市熊山町で生まれ、1995(平成7)年に89歳で亡くなった現代詩の詩人。
女には許されないことが多く、詩を書くことすら受け入れられなかった時代を生きながら、子どものときの「詩人になる」と決心した気持ちを曲げず、最期まで女詩人を貫きとおした。
***
そのとき、そのとき、自分の心をいつわらず、良し、と思う道を歩くこと。
そこから出た言葉。それこそが詩だと、「詩」についての永瀬清子の言葉です。
(「プロローグ」より)
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「あとがき」より
清く、美しく、逞しかった永瀬清子の生き方を思ったとき、今、じぶんの生き方を手探りしているだろう十代の皆さんに、永瀬清子の生き方を伝えたい、と、意を強くしました。
目次
プロローグ
1 お父さんとお母さん/自分の気持ちをちゃんと言えるひとになりたい
2 お母さんのなみだ/清子の読書
3 十六歳の春から秋/詩人になる決心
4 詩の歴史/詩の師
5 めずらしい約束を交わした結婚/第一詩集『グレンデルの母親』
6 「雨ニモマケズ」との出会い/東京のやさしい女たち
7 戦争の日々
8 農村の暮らし/女・宮沢賢治
9 同人誌『黄薔薇』/月の輪古墳とインドへの旅
10 清子と長島愛生園
11 歩いてきた道/伝えたい詩の心
あとがき
永瀬清子著書
著者プロフィール
川越文子(かわごえ ふみこ)
1948年 倉敷市に生まれる。
日本児童文芸家協会・日本童謡協会・日本現代詩人会会員。
2014年 聖良寛文学賞受賞。
著書
○児童文学
1991年 『坂道は風の通り道』(くもん出版)
1992年 『モモタとおとぼけゴンベエ』(国土社)
1996年 『かこちゃん』(文研出版)
1997年 『お母さんの変身宣言』(文研出版)
2001年 『ジュウベエとあたし犯人を追う』(文研出版)
2004年 『ジュウベエと幽霊とおばあちゃん』(文研出版)
2022年 『バラ公園のひみつ』(文研出版)
アンソロジー
2005年 『10分で読めるお話 五年生』に詩「・・・できるなら」(学研)
他多数
○詩集
1993年 詩集『生まれる』(編集工房ノア)
2002年 詩集『ぼくの一歩ふしぎだね』(銀の鈴社)
2006年 詩集『うつくしい部屋』(思潮社)
2008年 詩集『もうすぐだからね』(銀の鈴社)
2009年 詩集『対話のじかん』(思潮社)
2012年 詩集『魔法のことば』(銀の鈴社)
2015年 詩集『ときが風に乗って』(思潮社)
2018年 詩集『赤い車』(銀の鈴社)